私は、あえて名刺を作っていません。
私の仕事は、誰かの アシスタント として機能すること。
誰か、何かの 一部になる ことが、私の仕事だと思っています。
何者でもない。
逆に、何ものにでもなれる。
そう考えているため、名刺を作っていません。
私はアイロニーの人ではありません。
だから私は、皆さんを "動かそう" とはしません。
私が目指すのは、皆さんが "動きたくなる" 環境を整えること。
動かすことはできなくても、心を動かすことはできる。
それが、このプロジェクトを始める前から、私が考えていたことです。
私が自分に貼っておきたい、最初の一文。
むずかしい話ではありません。人が前向きに動けるとき、心の中ではこの3つがそろっています。
私がやりたいのは、この3つを 壊さない こと。ただそれだけです。
「言われたから」ではなく、「自分でやろう」と思えていること。
新しい道具も、押し付けではなく、皆さんが 「これ、使ってみたい」 と思えるものにしたいです。
「これなら、私にもできる」 という小さな手応えがあること。
新しい道具は、皆さんの代わりに働くものではなく、皆さんの腕が もっと光るため にあるものです。
「自分はこの場所の仲間だ」 と思えていること。
新しい人や仕組みが入っても、皆さんの 居場所はなくならない。それを最初に約束したいと思っています。
心を動かすのは、私の仕事ではなく、皆さん自身が動く瞬間に起こることだと思っています。
私は、それを邪魔しないこと、それを引き出す道具を整えることに、徹します。
それ以外(受発注、梱包伝票、SNS下書き、認定校連絡、多言語問合せ、撮影、議事録、経理…)に取られている時間は、AIと自動化に 少しずつ返してもらう。
花への審美眼・束ね方・色気の判断は、人間にしかできない。だからこそ、それ以外の時間を取り戻す価値がある。
今まで通りのアイロニーを愛し、アイロニーを愛している人々が描くアイロニーを、そのままに 残したい。
お客様と最後に接する場所 — メールを送るボタンや、メッセージを添える瞬間 — そこは 必ず人間が、目で見て、手で押します。
水際まで は AI が働く。水際の先 は、人間が心を込めてお届けする。お客様から見たアイロニーは、今まで通り。
人は、AI に自動化されたものを「良いもの」とは感じません。それは効率化であって、心ではないから。
だから全自動にはしません。あくまで、人と AI の ハイブリッド で考えます。
「ハイブリッド」とは言いつつも、ここだけは AI が触れない、と約束したい場所があります。
ブランドの背骨そのもの。何を大切にし、何をやらないか — その判断は、いつも人間の手の中に。
花を束ねる、その一瞬の判断。配色も、間合いも、力加減も — フローリストの手と目の中にだけある領域です。
アイロニーがどこへ向かうか、その温度を決めるのは、いつも人間の側であってほしい。AI は道具として、その隣にいるだけ。
花を束ねる。アレンジする。
花に触れている時間。
これは、スタッフの皆さんだからこその仕事です。
誰にも代えがたい、唯一無二の時間。
受注管理、在庫管理、顧客情報の管理、伝票や送り状 —
いわゆる バックオフィス 的なお仕事。
そのほとんどは、AI で自動化できると考えています。
振り分けのルール:
・花瓶 / フラワーベース / 関東ギフト → 青山店
・それ以外 → 芦屋店
つまり今は、芦屋に所属した一つの窓口が、2店舗を見ている形。
窓口は、どの店舗にも所属しません。
受注を起点とする一連の流れを、店舗から 切り離して 設計します。
これが、最初の構造改革です。
場所に縛られない、完全な 独立型。
それを実現するための仕組みを、ご一緒に整えていきたいと思っています。
注文メールから伝票を起こす作業 — 印刷していた時代から、すでに Google ToDo に移行されていると伺いました。
紙派のスタッフの方の気持ちも尊重しつつ、「紙以上に便利だね」 と言っていただける形に仕上げたいです。
ヤマトのシステムを、この一連の流れに 組み込めます。伝票を出すタイミングは、現場のリズムに合わせて。
入力作業や手書きの時間を、できる限り削ります。
レイアウトやフォントのレギュレーションを、AI に覚えさせる。いつも繰り返している調整の部分を、軽くできます。
最後のレイアウト確認は、必ず人間の目で。
メッセージカードの最終レイアウトを確認する。発送完了メールの送信ボタンを押す。一言を添えるかどうか、決める。
この 最後の瞬間 は、必ずスタッフの誰かが、目で見て、手で押す。
副産物として、AI が下準備をする過程で、誤字や住所間違い のような小さな事故も拾えるようになります。
皆さんがいつも気をつけてくださっているミスを、もう一段、減らせるはずです。
実際に手を動かす前に、これだけは皆さんから直接お聞きしておきたいことです。
皆さんからお聞きしたあとに、私が形にして次回お持ちするもの。
"花" と "それ以外" の時間を色分けで可視化。皆さんのご協力をいただいて、1 日の流れを実測します。
実際に動く下書き AI を、3 件のサンプル受注で試作。印刷ボタン付き、紙派の方にも届く形で。
独立コンシェルジュ機能を立ち上げるまでの、Week 単位での進め方。叩き台としてご相談しながら磨きます。
Instagram は、大きな網。
たくさんの人にアイロニーを届ける場所です。
LINE 公式 は、もっと コアなファン のための、専用アプリのような存在になり得ます。
LINE は、日本人にとっていちばん日常的なツール。だからこそ、深く届く可能性があります。
LINE には、お客様の 行動履歴 が静かに溜まっていきます。
つまり、お客様の 潜在的な気持ち を、静かに掘り起こせる場所です。
皆さんと一緒にお仕事を始める前に、ひとつだけ、聞いてください。
なぜ私が、このお仕事を、自分の仕事として選んだのか。
— でも、いま振り返ると。
私を救ってくれたのは、お花そのものではなく、お花を、形にしてくださっている方々 でした。
種を撒き、育て、束ね、誰かの手元に届けている。皆さんと、同じお仕事をされている方々です。
だから、このお仕事は、私にとって、ただの DX ではありません。
皆さんが、お花に向き合う時間を、数分でも数時間でも多く持てること。
雑務に削られる瞬間を、ひとつでも減らすこと。それが、私にできる恩返しだと思っています。
あの日の私のような誰かが、明日も、
皆さんのお花と出会えますように。