jardin du I'llony × wada
2026 / 05 / 12 · day 01
for jardin du I'llony
a proposal in five movements
première rencontre

フローリストの
「花に関わる時間」を、
会社の 最大の資産 として扱う。

A first conversation about fleurisme & AI
2026.05.12 初回ご挨拶 和田より 谷口さんとスタッフのみなさまへ
jardin du I'llony  ×  DX  —  Day I
I
day 01 · opening
jardin du I'llony × DX
— scene 01 Day 1

今日、私はここに 「変えに」 きたのではなく、
「聞きに」 きました。

aujourd'hui 今日のゴール
私が 何を理解していて何をまだ知らないか を共有して、
最初の 対話の地図 をひくこと。
on myself
— no business card
i.SELF-INTRODUCTION

はじめまして、和田と申します。

私は、あえて名刺を作っていません

私の仕事は、誰かの アシスタント として機能すること。
誰か、何かの 一部になる ことが、私の仕事だと思っています。

何者でもない。
逆に、何ものにでもなれる

そう考えているため、名刺を作っていません。

ma position 立ち位置について
毎回お仕事に関わるたびに、皆さんと お話ししながら
自分の 立ち位置 を決めていけばいいと考えています。
— 和田より
3 drawers
on what I do
— scene 02 trois tiroirs

私の仕事は、3つの引き出し に収まっています。

i.
整える
— to tidy
  • 事務処理
  • 事務局運営
  • 秘書業務
  • バックオフィス業務
ii.
作る
— to make
  • 動画作成
  • Webサイト作成
  • SNS記事作成
  • 撮影
  • クリエイター
iii.
通す
— to channel
  • システム開発
  • エンジニア
en commun 共通項
すべて 「花以外」 ・ すべて 「黒子」 ・ すべて 「形にする」
状況に応じて、引き出しを取り出します。これが 「何ものにでもなれる」 の中身です。
interlude
entre les chapitres
i.INTERLUDE  —  entre deux
a pause between movements

心を動かす、
ということについて。

On what it means to move someone — quietly, and on purpose.
"
外部の人間が現場に入るのは、難しい。
現場の人を 動かす ことはできなくても、心を動かす ことはできる。
jardin du I'llony × DX
— wada, 2026.05
a confession
ch. i · 心を動かす
CONFESSION

正直に書きます。
外から来た人間が、現場に入るのは 難しい

私はアイロニーの人ではありません。

だから私は、皆さんを "動かそう" とはしません。
私が目指すのは、皆さんが "動きたくなる" 環境を整えること。

動かすことはできなくても、心を動かすことはできる。
それが、このプロジェクトを始める前から、私が考えていたことです。

人はデータでは動かない。
感情で動く。
— John Kotter

私が自分に貼っておきたい、最初の一文。

the 3 conditions
deci & ryan, 1985
THE 3 CONDITIONS

心が動くには、3つ が必要だと考えています。

むずかしい話ではありません。人が前向きに動けるとき、心の中ではこの3つがそろっています。
私がやりたいのは、この3つを 壊さない こと。ただそれだけです。

i.

「やらされ感」がない

「言われたから」ではなく、「自分でやろう」と思えていること。
新しい道具も、押し付けではなく、皆さんが 「これ、使ってみたい」 と思えるものにしたいです。

ii.

「自分にもできる」と思える

「これなら、私にもできる」 という小さな手応えがあること。
新しい道具は、皆さんの代わりに働くものではなく、皆さんの腕が もっと光るため にあるものです。

iii.

「ここに居ていい」と感じる

「自分はこの場所の仲間だ」 と思えていること。
新しい人や仕組みが入っても、皆さんの 居場所はなくならない。それを最初に約束したいと思っています。

英語では autonomy / competence / relatedness と呼ばれるものですが、要するに、人が気持ちよく仕事に向かえる、その当たり前の3つ。これを壊さない設計だけが、私の仕事です。

interlude · close
in one line
IN ONE LINE

動かそうと しない。
ただ、動ける環境 を、整える。

心を動かすのは、私の仕事ではなく、皆さん自身が動く瞬間に起こることだと思っています。
私は、それを邪魔しないこと、それを引き出す道具を整えることに、徹します。

— 和田より
mission
la mission
ii.MISSION  —  en une ligne
my mission, in one line

私のミッションを、
シンプルな1行に

A single sentence that defines the entire project.
jardin du I'llony × DX
chapter II
mission, in one line
ch. ii
MISSION

フローリストの
「花に関わる時間」 を、
会社の 最大の資産 として扱う。

それ以外(受発注、梱包伝票、SNS下書き、認定校連絡、多言語問合せ、撮影、議事録、経理…)に取られている時間は、AIと自動化に 少しずつ返してもらう

花への審美眼・束ね方・色気の判断は、人間にしかできない。だからこそ、それ以外の時間を取り戻す価値がある。

sanctuaries
AIが立ち入らない領域
SANCTUARIES · principle

最初に決めておきたいのは、
「AIが立ち入らない領域」 についてです。

今まで通りのアイロニーを愛し、アイロニーを愛している人々が描くアイロニーを、そのままに 残したい。

内側で AI がどれだけ動こうとも、
お客様には、AIを一切感じさせない

お客様と最後に接する場所 — メールを送るボタンや、メッセージを添える瞬間 — そこは 必ず人間が、目で見て、手で押します
水際まで は AI が働く。水際の先 は、人間が心を込めてお届けする。お客様から見たアイロニーは、今まで通り。

人は、AI に自動化されたものを「良いもの」とは感じません。それは効率化であって、心ではないから。
だから全自動にはしません。あくまで、人と AI の ハイブリッド で考えます。

sanctuaries · three
立ち入らせない 3 つの領域
SANCTUARIES · three

AI が、絶対に立ち入らない 3 つの領域。

「ハイブリッド」とは言いつつも、ここだけは AI が触れない、と約束したい場所があります。

i.

アイロニーの
考えと、ポリシー

ブランドの背骨そのもの。何を大切にし、何をやらないか — その判断は、いつも人間の手の中に。

ii.

ブーケを作る、
その手仕事

花を束ねる、その一瞬の判断。配色も、間合いも、力加減も — フローリストの手と目の中にだけある領域です。

iii.

これから描く、
その中核にある「人の心」

アイロニーがどこへ向かうか、その温度を決めるのは、いつも人間の側であってほしい。AI は道具として、その隣にいるだけ。

「AI が立ち入ってはいけない領域がある」 — まずはこれを、皆さんとの 共通認識 として持てたら嬉しいです。

operations
les opérations
iv.OPERATIONS  —  where to start
heard reality & the first quick wins

受注フローの現状 と、
最初のクイックウィン

What I heard today, mapped to the smallest possible first steps.
jardin du I'llony × DX
chapter IV
my recognition
ch. iv · operations
MY RECOGNITION

皆さんのお仕事には、2 つの時間 があると、私は考えています。

○  唯一無二の時間

花を束ねる。アレンジする。
花に触れている時間

これは、スタッフの皆さんだからこその仕事です。
誰にも代えがたい、唯一無二の時間。

—  それ以外の時間

受注管理、在庫管理、顧客情報の管理、伝票や送り状 —
いわゆる バックオフィス 的なお仕事。

そのほとんどは、AI で自動化できると考えています。

私のお手伝いしたいことは、ひとつだけ —
唯一無二の時間 を、どうしたら少しでも増やせるか。それだけです。

order management
as-is  →  to-be
RECEIVING ORDERS · 今と、これから

受注の窓口を、店舗から切り離す
芦屋でも、青山でもない、独立したコンシェルジュへ。

As-is  ·  今のかたち

注文メール (オンラインストア) ↓ 芦屋店の窓口に着信 ↓ 芦屋の窓口が振り分けの判定 ↓ 青山店 / 芦屋店 ↓ それぞれの店舗で対応

振り分けのルール:
・花瓶 / フラワーベース / 関東ギフト → 青山店
・それ以外 → 芦屋店

つまり今は、芦屋に所属した一つの窓口が、2店舗を見ている形。

To-be  ·  これからのかたち

注文メール (オンラインストア) ↓ 独立したコンシェルジュ に直接着信 (芦屋でも青山でもない・場所に縛られない) ↓ 内容に応じて、各店舗へ展開 ↓ 青山店 / 芦屋店 で制作

窓口は、どの店舗にも所属しません
受注を起点とする一連の流れを、店舗から 切り離して 設計します。

これが、最初の構造改革です。

to-be
谷口さんの願い
TO-BE · これからの形

谷口さんが描きたいのは、
店舗から独立した コンシェルジュ。

店舗にいてもいい。
自宅からのリモートでもいい。
コワーキングからでもいい。
どこにいても、その役割は変わらない。

場所に縛られない、完全な 独立型
それを実現するための仕組みを、ご一緒に整えていきたいと思っています。

workflow
受注から発送まで
WORKFLOW · 一連の流れを、もっと楽に

毎日の繰り返しの部分を、
AI が静かに支える

i.

伝票と作業リスト

注文メールから伝票を起こす作業 — 印刷していた時代から、すでに Google ToDo に移行されていると伺いました。

紙派のスタッフの方の気持ちも尊重しつつ、「紙以上に便利だね」 と言っていただける形に仕上げたいです。

ii.

ヤマト運輸の送り状

ヤマトのシステムを、この一連の流れに 組み込めます。伝票を出すタイミングは、現場のリズムに合わせて。

入力作業や手書きの時間を、できる限り削ります。

iii.

メッセージカード

レイアウトやフォントのレギュレーションを、AI に覚えさせる。いつも繰り返している調整の部分を、軽くできます。

最後のレイアウト確認は、必ず人間の目で。

where AI stops
人の手で
WHERE AI STOPS · 水際の話

お客様に届く その瞬間 は、
必ず人間の手で。

メッセージカードの最終レイアウトを確認する。発送完了メールの送信ボタンを押す。一言を添えるかどうか、決める。

この 最後の瞬間 は、必ずスタッフの誰かが、目で見て、手で押す

AI が下準備をして、
人間が、心を込めて仕上げる。
全自動ではなく、ハイブリッド のやり方で。

副産物として、AI が下準備をする過程で、誤字や住所間違い のような小さな事故も拾えるようになります。
皆さんがいつも気をつけてくださっているミスを、もう一段、減らせるはずです。

questions
具体的に聞きたいこと
QUESTIONS · 教えていただきたいこと

具体的に聞きたい、6 つのこと

実際に手を動かす前に、これだけは皆さんから直接お聞きしておきたいことです。

  1. 紙派のスタッフの方は 何名 で、どの作業を紙で続けたいか— who, and where
  2. Google ToDo 以外で、日々使っている 道具(POS / 在庫 / 会計 / シフト)— current tools
  3. メッセージカードの レギュレーション(フォント・レイアウト・言い回し)— card rules
  4. 受注 1 件から、伝票完成までの いまの所要時間— current cycle time
  5. LINE 公式は今、誰が見て、誰が返信 していますか— LINE ops
  6. 「ここだけは絶対 AI に触れさせたくない」と感じる業務— your sanctuaries
next steps
私の宿題
NEXT STEPS · 次に私が取り組むこと

次に、私がご用意する もの。

皆さんからお聞きしたあとに、私が形にして次回お持ちするもの。

i.

業務マップ v1(実測ベース)

"花" と "それ以外" の時間を色分けで可視化。皆さんのご協力をいただいて、1 日の流れを実測します。

ii.

受注メール → 伝票化 のプロトタイプ

実際に動く下書き AI を、3 件のサンプル受注で試作。印刷ボタン付き、紙派の方にも届く形で。

iii.

90 日ロードマップ ドラフト

独立コンシェルジュ機能を立ち上げるまでの、Week 単位での進め方。叩き台としてご相談しながら磨きます。

原則: 1 度に 1 つ動くものを早く出す嫌だと感じたら止める

next phase
LINE 公式の未来
NEXT PHASE · LINE 公式

これは、おそらく次のフェーズの話 —
LINE 公式 を、もっと深く。

Instagram と LINE、それぞれの役割

Instagram は、大きな網
たくさんの人にアイロニーを届ける場所です。

LINE 公式 は、もっと コアなファン のための、専用アプリのような存在になり得ます。

LINE は、日本人にとっていちばん日常的なツール。だからこそ、深く届く可能性があります。

行動履歴という、宝

LINE には、お客様の 行動履歴 が静かに溜まっていきます。

  • どのメッセージを開いたか
  • どこまで読んだか
  • クリックしたか、途中で止まったか
  • 決済まで進んだか、リピートしたか

つまり、お客様の 潜在的な気持ち を、静かに掘り起こせる場所です。

上辺だけの LINE 公式ではなく、もっと深く使いこなす設計を — その続きは、また改めて、ご一緒に。

a letter, at the end
— wada, 2026.05
A LETTER · 最後に

最後に、ひとつだけ。
私が、お花に救われた話 を。

皆さんと一緒にお仕事を始める前に、ひとつだけ、聞いてください。
なぜ私が、このお仕事を、自分の仕事として選んだのか。

30 代の頃、私は、人生でいちばん辛い時期を過ごしました。
そのときの私を救ってくれたのが、お花 でした。
畑に種を撒いて花を育て、収穫して、花を束ね、花に触れ合う度に、パワーをくれた気がしました。
毎日を「楽しい」と思えるようになったのは、お花のおかげです。

— でも、いま振り返ると。
私を救ってくれたのは、お花そのものではなく、お花を、形にしてくださっている方々 でした。
種を撒き、育て、束ね、誰かの手元に届けている。皆さんと、同じお仕事をされている方々です。

だから、このお仕事は、私にとって、ただの DX ではありません。
皆さんが、お花に向き合う時間を、数分でも数時間でも多く持てること。
雑務に削られる瞬間を、ひとつでも減らすこと。それが、私にできる恩返しだと思っています。

あの日の私のような誰かが、明日も、
皆さんのお花と出会えますように。

— 和田より、心を込めて